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水銀含む化粧品の流通、販売を禁止
6月1日から、ニューヨーク州が法制化

ニューヨーク州は6月1日から、水銀を含む化粧品や個人向け製品の流通、販売を禁止する。2008年にミネソタ州が、全米で初めて美容製品の成分に水銀を使用するのを禁止して以来、3番目の州となる。ゴッサミストが26日、報じた。
ホークル知事が昨年12月下旬に署名し、法制化。施行方法や違反に対する罰則は、まだ明確にされていない。新法は、より明確で一貫性のある美容製品の成分表示を求めるなど、連邦政府より厳格な基準を設けている。現在、美容業界は米食品医薬品局(FDA)から、製品に全成分を表示する事を求められていないため、これが抜け穴となっている。
水銀は、メラニンの生成を抑制し、肌の色を明るくする美白効果があるとされ、有色人種女性向けに販売されている美白クリームや美髪クリーム、シミやシワを消すためのトリートメントなどに長い間使用されてきたが、水銀を含む化粧品を使用すると、短期的には皮膚の炎症、長期の使用では、腎臓の損傷、がんや発達障害など、健康への影響が指摘されている。水銀を、防腐剤や殺菌剤として、一部の製品に少量含む事は許可されている。
世界的な条約で、水銀を含む製品の生産中止が合意されているものの、こうしたな製品がまだオンラインで購入可能であるため、新法の施行後も、製品は存続する可能性がある。
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