ENJOY! DAILY ADVENTURE IN NY!  返品 ~こんなので返せるの?!~


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返品 ~こんなので返せるの?!~

 

こんにちは、御所丸です。もう5月も終わりに近づき、そろそろ暑い夏が始まりますね。皆さんお元気でしょうか?今回は、返品にまつわるお話です。

アメリカでは、とりあえず気になるものは買っておき、試してみて気に入らなければ返品するのが当たり前のようです。驚くほど簡単に返品ができます。高額な宝石やドレスなどをパーティの前に借りて後に返したりするようなことも、よく行われているとのこと。ただし、返品された商品がそのまま新品に交じって陳列されるところがあるので注意が必要です。白い服に食べこぼしのシミがついていたりします。

皆さん大好きなTJ Maxxでブランド品のダウンジャケットを買って、1か月くらい着ていたのですが、妻が「あんまり似合わへんのちゃう」「そうか?」「返品したら」「試してみよか」と、子供と公園で遊んだりして,明らかに草臥れ始めているダウンジャケットを恐る恐る返品コーナーに持っていくと「ノープロブレム。1か月過ぎたので現金では返せません。その代わりポイントで返します。ポイントは現金同様使えます」ビックリして妻に,「返せた」「すごいな。ホンマに返したん?一か月も着といて、ようやるわ」「。。。」

駐在したばかりの頃、アパートが決まって入居した後、家族が来るまでに生活準備を整えようと、家具を買うことにしました。BrooklynIKEAがあるので、そこで買うことに決めて、夜中に妻とテレコンし,同じIKEAのカタログページを日本とニューヨークで見ながら、「左上の机は?」などと、ベッド、ダイニングテーブル、チェスト、ソファー、その他もろもろを、2時間くらいかけて選んでオンラインでオーダーしました。IKEAのシステムはむちゃくちゃ便利に買い物が出来るのですが、その後の配達の手配が大変です。

IKEAが紹介している配送業者にまず電話がつながりません。アパート側でもいろんな条件があり、サービスエレベータの予約(荷物用のエレベータがあり引越などの際に予約が必要となります)、保険の付保(配送業者が保険証書を提示する必要あり)など、調整することが幾つもあります。分からないことが多いので、何日もかけて、ようやく調整を終え、明日配達となった夜のこと。

妻から電話があり、「やっぱりあのテーブルが気に入らん」「ええっ?」「キャンセルして」「明日やで。もう無理やし」「何とかしよし」「いろんな調整があるんや」「何で?」「いや、アメリカやからいろいろあって。。。」「そんなん知らんし。ええからキャンセルして。要らんテーブルがあっても邪魔なだけです」「。。。」アメリカ生活の実情をまだよく知らなかった当時の妻の、無理難題に困りながら翌朝を迎えました。

配送業者がほぼ時間通りに荷物を持って来てくれました。「悪いけど、このテーブルは要りません」「オーケー」「オーケーって、持って帰ってくれるの?」「イェス。返金にはしばらく時間がかかりますけど」と、驚くほどアッサリと持って帰ってくれました。

返品大国でよかったです。大量生産・大量消費される商品の一部が返品されても問題ない。文化の違いもあるんでしょうね。試してみてダメならやめればよい、という考え方が背景にあるように思います。唖然とするような返品の例もあるようなので、もし、買ったものの何かやっぱり気に入らない商品があれば、何でも恐れず気軽に返品してみて下さい。その簡単さにビックリされることと思います。ではまた!

御所丸 富太
プロフィール:NYの奥深さをこよなく愛する京都生まれの元NY駐在員。趣味は料理、ギター演奏など。NYでの副業成功を夢見ている。