第31回運動会「心を一つに、仲間を学ぶ」
ニュージャージー日本人学校


雨天のため順延となったニュージャージー日本人学校の第31回運動会は、5月24日快晴の中で開催された。平日にも関わらず多くの保護者が見守る中、今年の生徒会テーマ「温故知新~To The Colorful Future~」をもとに、勝利への想いを込めた団旗パネル、赤組「気炎万丈」、白組「煌星(きらぼし)」を掲げ、リレー、団体種目、全校種目など初等部1年生から中等部3年生までが熱い戦いを繰り広げた。
今回の運動会では、先日ジャパンパレードでマンハッタンの人々を魅了した「NJソーラン」を、全校児童生徒が表現演技として披露した。全員が鳴子(なるこ)を手に「どっこいしょ、どっこいしょ」の迫力ある掛け声とともに、体を大きく使った力強い演技を見せた。続く「NJダンス」でもフォーメーションを変えながら軽やかにおどる様子に、保護者は惜しみない拍手を送っていた。
また伝統の応援合戦では、お互いのチームにエールを送り士気を高め合った。「短い時間の中で学年を超えてみんなで互いに協力し、課題を乗り越えてきた」(赤組団長:9年伊藤沙織さん)の言葉通り、パネルを使ったパフォーマンスで見事な団結力を見せ、赤組が制した。
最終種目「全員リレー」では、各チームで作戦を考えたバトンパスで、作戦通り全学年がバトンをつなぎ、全員で声をからしながら自分のチームに声援を送っていた。 「一人ひとりの諦めない気持ちで、大繩ではチームの最高記録が出せた。“仲間の大切さ”を改めて感じた」と語る団長9年藤本美空さん率いる白組が、今年の勝利を収めた。「この運動会を通して今まで知らなかった仲間の一面を知ることができたので、今後の学校生活で仲を深めるきっかけにしたい。私達NJファミリーは今年度一年間を全力で駆け抜けていくので応援をよろしくお願いします」という9年森郁流さんの挨拶で、今年の大運動会を締めくった。
保護者からは「競技中や係の仕事などで協力して声を掛け合う姿に感動した」「練習から当日まで、自分のことのみならず全員のことを考えて取り組み、その成果を存分に披露してくれたことに感動した」という声が聞かれた。
櫻井校長の掲げる「支え合い・学び合う習慣を通じ、誰もが主役になれる学校」の理念の下、仲間とともに心を一つに表現したり、競い合ったりし続けた子どもたちの姿が印象的な運動会となった。



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