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NJ州、NYの通行料導入に猛反発
「二重取り」は州民に対する侮辱

ニューヨーク都市交通局(MTA)は26日、マンハッタン区の60丁目以南に乗り入れる車両に通行料を課す制度について、連邦政府からの最終承認が得られたことを明らかにした。課金額は9~23ドルに上る見通し。ニューヨーク州のホークル知事は歓迎する姿勢を示す一方、ニュージャージー州のマーフィー知事は、通行料の「二重取り」に対し、強く反発している。
MTAは、2024年の春までに制度を始める意向を示す。ホークル氏は「課金制度は、混雑したダウンタウンの交通量を減らすとともに、大気の質を改善する」と指摘。連邦政府の許可を踏まえ、実現に向けた動きが加速することに期待を示した。これに対し、マーフィー氏のスポークスマンは「連邦政府がMTAの計画を容認したのは、勤勉なニュージャージー州民を新たに侮辱するものだ」と批判。あらゆる法的措置を検討していると述べた。
ニュージャージー側が反対姿勢をあらわにする背景には、ジョージ・ワシントン・ブリッジやリンカーン・トンネルを利用してマンハッタンに渡る際、通行料として17ドルの支払いを求められている現状がある。さらなる課金が加われば、ドライバーを圧迫することに他ならず、マーフィー氏だけでなく、複数の州議会議員も猛反発している。(26日、ウォール・ストリート・ジャーナル)
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