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ニューヨーク市の大気質指数(AQI)は6日午後「敏感な(人々の)グループに不健康」とされるレベルに上がった。ニューヨーク州保健局は、大気汚染の原因がカナダの山火事によるばい煙ではなく、光化学スモッグであると発表した。
自動車や工場の排気ガスが紫外線を受けて化学反応を起こし、オゾンが生成される。このオゾンが引き起こすのが光化学スモッグで、上空のオゾン層と異なり、人体には有害だ。健康被害は目やのどの痛みにとどまらない。ニュージャージー州立ラトガーズ大学のロバート・ロームバック医師は「喘息の発作が起きやすくなる。濃度が高くなれば、健康な人でも呼吸器に障害を起こす恐れがある」と指摘する。
コロンビア大学のセシリア・ソレンセン医師も「光化学スモッグのひどい日には、喘息、呼吸困難、肺疾患、心臓疾患で救急搬送される患者が増える」と話している。
アメリカ肺協会によると、ニューヨーク市は世界227都市中、12番目にオゾン濃度の高い日数が多い。厄介なのは、オゾンが気体であるため、マスクを着用しても予防効果がないこと。専門家は「外出を控え、屋内で過ごすこと」をアドバイスする。また、屋外で活動する場合は、オゾン濃度が高くなる午後を避け、午前中に行うよう勧めている。(6日、ゴッサミスト)

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