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コロナ禍で低迷のホテル業界復活
亡命希望者受入れで市と契約

パンデミックにより打撃を受けたニューヨーク市のホテル業界が、移民危機の恩恵を受け復活の兆しを見せている。
コロナ禍により旅行禁止やロックダウンで数千室が空室となり、倒産や閉鎖が相次ぐなど、ホテル業界は壊滅的な打撃を受けた。しかし現在、市に移民が殺到している為、100軒以上のホテルが市と契約し、1万室以上の部屋が亡命希望者で埋め尽くされている。市ホテル協会のビジェイ・ダンダパニ最高経営責任者(CEO)によると、「このチャンスに飛びつき、既存ホテルの購入や新規開業を検討しているホテルオーナーや、オーナー候補の小集団が存在する」と話す。ホテルがオフィスビルに比べて、人気の資産クラスとして認識されるようになってきているという。
グランド・セントラル・ターミナルに近い「ルーズベルト」と金融街の「ホリデー・イン」は現在、移民シェルターとして利用されている。客室千室のルーズベルトは、パンデミックの最中に閉鎖されたが、「人道的緊急対応救援センター」として利用する事で市と合意に達し、再オープンにこぎつけた。市は今年初め、ホテル協会と2億7500万ドルの契約を結び、移民のために5千室のホテルを確保した。
2022年春以来、9万3200人の亡命希望者が市に到着。現在も毎週2500人以上が押し寄せている。(7月30日、ニューヨークポスト)
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