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NY市のごみ、リサイクル率ともに減少
有機物の収集拡大が一定の効果

ニューヨーク市がこのほど発表した統計によれば、2022年7月から23年6月末の1年間で、ごみの量は減っているものの、リサイクルは減少している実態が浮かび上がった。関係者は、ごみの減少を歓迎する一方、リサイクル率の低下について懸念を示している。
統計では、市当局が回収した家庭や学校などから出るごみは前年度と比べて、5.6%減少しており、19年と比較しても2.6%減った。これに対し、リサイクル率は18.6%にとどまり、前年度から1ポイント低下し、19年比では、2ポイント以上落ち込んでいる。
ごみが減少した大きな要因として、市内全域に(生ごみなどの)有機物用のスマートごみ箱が普及したことに加え、市全域での有機物収集が拡大したことが挙げられる。クイーンズ区で昨年始まったこの取り組みを巡り、市民が捨てるごみの約3分の1は堆肥化が可能なものであるため、一定の効果を発揮しているとされる。
他方、リサイクル率については、家庭用、商業用ともに低下している。とりわけ、繊維製品に関して、昨年から34ポイント近く減少。関係者は、理由として①物価高に伴う不景気で、モノを長く持ち続けるようになった②古着を回収場所に持ち込む代わりに、Eコマースで売却する人が増えたーと分析している。(20日、ザ・シティ)
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