補習校に映画がやってきた。 NY補習授業校LI校

 

補習校に映画がやってきた。

NY補習授業校LI校

 

映画の中の『すみっコ』のように、吸い込まれたかのように、映画に見入る生徒たち。

 

 10月14日(土)、NY補習授業校LI校で、国際交流基金の協力を得て、映画鑑賞会が行われた。国際交流基金ニューヨーク事務所(下山雅也所長)では、日本文化を海外に紹介する様々な活動を行っており、今回の活動はその一環。当日は、生徒向けには、『映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』( “『すみっコぐらし』” )を、保護者向けには『地獄の花園』を上映。

 生徒向けの『すみっコぐらし』は、「日本キャラクター大賞 2019」でグランプリを受賞した同名作品の劇場用長編アニメ。お気に入りの喫茶店「喫茶すみっコ」の地下室で、1冊のとびだす絵本を発見したすみっコたち。絵本を眺めていると、突然しかけが動き出し、すみっコたちはその中に吸い込まれてしまう、というストーリー。

 初等部4年生の生徒は、「すみっコたちがいろいろな昔話の中に入りこむことができて、面白いと思いました。『赤ずきん』のお話では、赤ずきんちゃんがおおかみに食べてほしいと言ったので、もともとのお話と全然違っていて、おかしかったです。ひよこがブランクの世界に行ってしまったときは、心配しました。でも、仲間たちがひよこの友達を描いてあげたりして、ひよこが喜ぶことをしたので、安心しました。仲間っていいなと思いました」と話してくれた。保護者からも、「子供たちが、みんなでスクリーン前に座って、声を上げてリアクションしながら、観ている様子がとてもよかった。またこのような上映会があるといい」などの感想が寄せられた。また、川崎淳一郎校長は、「LI校は国際結婚をされたご家庭が多く、どちらかというと英語のほうが得意かもという生徒たちが、日本語の映像に出会い、夢中になって鑑賞するなかで、自然と日本語で感嘆の言葉を発し、またツッコミを入れたりしている様子が、本当に嬉しかった」と述べた。

 同校では、 “様々な体験ができる文化発信地”としての補習授業校を目指しているが、同日はちょうど古本市も開催され、映画鑑賞会とともに、また一歩コロナ以前のような本来の姿への回復を感じる一日となった。

日々忙しい時間を送る子供たち。日本文化にふれながら、たまにはゆっくりとした時間の流れを感じることも補習授業校での“勉強”


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