日本の最新ドラマは面白い! 3月20日からJmeでオンライン配信!

 

日本の最新ドラマは面白い!
3月20日からJmeでオンライン配信!

 

北米で唯一合法的に24時間の日本語テレビ放送をしている「テレビジャパン」から生まれかわる、新たな動画配信サービス「Jme」。NHKニュースのライブ配信のほか、最新のドラマ、日本映画などが観られる。オンデマンドで観られるドラマや映画の作品数は400近く。今なら4月30日までの新規登録で30日間無料。詳しくはhttps://watch.jme.tv/まで(無料キャンペーンはJmeのウェブサイトからの登録に限る)。日本で4月から始まるクールでも、見どころ満載のドラマが始まる。

 

・「虎に翼」(NHK連続テレビ小説)
日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリー。困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を描く。
主演:伊藤沙莉

(C)NHK

・「アンチヒーロー」(TBS日曜劇場)
主人公の弁護士は、たとえ、犯罪者である証拠が100%揃っていても無罪を勝ち取る、殺人犯をも無罪にしてしまう“アンチ”な弁護士。あなたの常識を覆す逆転パラドックスエンターテインメント。
出演:長谷川博己 北村匠海 堀田真由

・「9ボーダー」(TBS)
19歳、29歳、39歳・・・各年代のラストイヤー“9ボーダー”3姉妹が自分の生きる道を模索するヒューマンラブストーリー!
出演:川口春奈 木南晴夏 畑芽育 松下洸平


・「366」(フジテレビ)
HYの名曲「366日」の世界観に着想を得たオリジナルストーリー、高校時代に実らなかった恋をかなえようと動きだした男女が、悲劇に直面しながらも想い続ける壮大な愛の物語。
出演:広瀬アリス


・「Re:リベンジ欲望の果てに」(フジテレビ)
巨大病院で巻き起こる権力争いをきっかけに、野心と復讐心が入り乱れ、内に秘めた欲望がむき出しになるリベンジサスペンス。
出演:赤楚衛二 錦戸亮


・「イップス」(フジテレビ)
書けなくなったミステリー作家と解けなくなったエリート刑事の、“絶不調バディ”が事件を解決するミステリーコメディー!
出演:篠原涼子 バカリズム


世界最古の長編小説ともいわれる「源氏物語」の作者、紫式部の人生を吉高由里子主演でドラマ化した大河ドラマ「光る君へ」(NHK)や、海外でリメイクされ、世界でもブームを起こした人気ドラマの5年ぶりの続編「おっさんずラブ-リターンズ-」(テレビ朝日)など、2024年1月期のドラマが話題になっている。大河ドラマ以外はまもなく最終回を迎えるが、1月クールの最新ドラマを通して日本の世相に目を向けたい。

(C)NHK

宮藤官九郎がオリジナル脚本を手がけた「不適切にもほどがある!」(TBS)が今クールの最大の見どころとなっている。「ふてほど」という略称まで流通しているようだ。TBSが作成したポスターのキャッチフレーズは「時をかけるダメおやじ、参上!」。昭和61年(1986)と令和6年(2024)をタイムスリップしながら、阿部サダヲ扮する「昭和のダメおやじ」が「不適切」な発言を繰り返し、令和のコンプライアンス遵守の停滞した世相をかき乱す、というストーリーだ。ドラマの紹介をそのまま書けば荒唐無稽にしか思えないが、毎回視聴するにつれて、このドラマは、タイムスリップ(と毎回終盤に挿入されるミュージカルシーン)という虚構を除けば、日本社会の現実を如実に描き切っていることに気づかされる。暴力や差別に対しておおらかで、人権無視やハラスメントが横行していた昭和時代。その後、ゆとり教育やジェンダー平等、働き方改革などを経て、多様性が重視される時代になった一方で、行き過ぎたコンプラにがんじがらめになり、表現が狭められ、むしろ昭和の方に多様性があったパラドクスに気づかされる。何事も大雑把な米国で暮らしていると、その真逆の緻密さや正確さが日本の美点であると感じていたが、本質を無視した緻密さはやがて合理性が失われ、萎縮効果しかもたらさない。ドラマが描く社会風俗は、そんな日本の停滞感、閉塞感が蔓延する現実を浮き彫りにしている。

タイムスリップ(タイムリープ)と言えば、去年1月に放送され、国内外の賞を総なめした「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ)を思い出す。バカリズムが脚本を手がけ、安藤サクラ演じるヒロインが人生をやり直すコメディーだが、このドラマも、タイムリープというただ一点の虚構を除けば、1990年代から現代までの流行や世相がありありと再現されたうえ、人間関係の大切さや「今」という時間の大切さを訴え、生きる目的、幸せとは何か、といった重要な問いかけをしていた。このドラマにのめり込んでいたころから、頭のいい人に出会うたびに、「この人は何週目の人生なんだろう?」などと考えてしまうようになった。二者択一が迫られる際には「徳が積める」方を選ぶようにしている。よく練られた脚本とディテールにこだわった演出は、非リアルすぎる設定をいつの間にか忘れさせ、観る人の人生観すら変えてしまった。

こうしたドラマはもちろんフィクション(虚構)であり、さらに現実ではありえないファンタジーと呼ばれるジャンルの物語ではあるが、むしろ現実社会や人間の本質を赤裸々に照射している傑作ドラマと言えるだろう。

インターネットを通して日本と同時期に配信されるドラマに出会えることに幸せをかみしめている。ドラマを通して、遠い故国と同時期の空気を吸い込みながら、どこか故国を客観視する楽しみを覚えた。今後はそれを越えて達観視する境地にまで至りたいと思っている。

(NHK Cosmomedia America)

 

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