捨てられる硬貨、年間6800万ドル キャッシュレス決済主流で邪魔 

 

捨てられる硬貨、年間6800万ドル
キャッシュレス決済主流で邪魔 

2017 年、リワールドは毎年捨てられる数百万ドル相当のコインを回収する活動を開始。(写真はイメージ)

 

全米で硬貨が捨てられている。その金額は推定年間6800万ドル。サステナビリティーを目指すゴミ償却業者「リワールド」は7前から硬貨を分別して今までに1000万ドルを回収した。 

カードやスマートフォンを使ったキャッシュレス決済が主流になった今、硬貨はかえって邪魔。空港のチェックポイントなどに置き去りにされていることも多い。1セント硬貨(ペニー)をなくしても、探すことはない」と指摘し、製造に3倍のコストがかかるペニーの廃止を主張する経済学者もいる。 

大手を振って使える場所も減り、硬貨の半分以上は家のどこかに眠っているという。買い物の代金を硬貨で払えば、レジの進行を止め、列に並んでいる他の客から怒られる「レジハラ」の懸念がある。硬貨計算機を置いている銀行は少ない。スーパーに設置されている「コインスター」で両替をすれば使用料を取られる。 

一方、他人のゴミは私の宝。サラ・イルゼさんと夫のジャスティンさんはペニー65507枚を床材に使った。その作業の模様をSNSに投稿して注目されている。リワールドの従業員は価値の高い「バッファロー5セント硬貨(ニッケル)」を収集する。スーパーバイザーのアンジェロ・ゲラシーさんは「子供の頃、見つけると興奮した。稀にしか手に入らないからだ。ここでは瓶にいっぱい詰まっている」と話している。(17日、ウォールストリート・ジャーナル

 

リワールドが回収した約1000万ドル相当のコインのうち、約400万ドルは損傷しすぎて使用できない。(写真はイメージ)

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