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ニューヨーク市で6月30日から、全米初となる渋滞税が導入される。マンハッタン区の60丁目より南に乗り入れる車両に、通行料(15ドル~)が課金されることになる。ニューヨーク州都市交通局(MTA)が26日、明らかにした。
MTAによれば、60丁目以南の渋滞税対象区域は全米で最も混雑している地域のひとつで、車両の平均速度はわずか時速約1.6キロ。ニューヨーカーは年間117時間を、渋滞に費やしているという。渋滞税の導入が始まれば、推定10万台の車両が連日、対象区域に進入することになるという。
MTAのジャンノ・リーバー会長兼CEOは声明で「州議会が渋滞税をニューヨーク州法として制定してから5年間、4千ページもの分析、何百回にも及ぶ公聴会、アウトリーチミーティングを経て、ニューヨーカーは交通量の減少、空気の清浄化、より安全な道路、より良い交通機関といったメリットを享受する準備が整った」と強調した。ただ、ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事などの支持を受けた、渋滞税導入反対派による訴訟が、両州で進行中だ。また、シエナ・カレッジが最近行った世論調査では、ニューヨーク市民の過半数(64%)が納得しておらず、渋滞税の導入に反対しているという。(26日、パッチ)
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