夏になるとあちこちに立つファーマーズ・マーケット。つい立ち寄りたくなるローカルイベントだ。気になるのは食中毒を避けて楽しむにはどうしたらよいだろうか。8日、ニューヨークポストが伝えた。

米疾病予防センター(CDC)によると、米国内で毎年4800万人が食品由来の病気にかかり、12万8000人が入院、3000人が死亡している。細菌は温暖多湿の環境で繁殖するため、食中毒は夏に多く発生する。ファーマーズ・マーケットには州レベルの規制や米農務省の運営ガイドラインがあるものの、2008〜15年に大規模な食中毒が7件、自主回収が2件生じている。
「新鮮ではない食品、季節外れの輸入品は避ける」とアドバイスするのは健康コーチ、サム・カットラーさん。「店の衛生状態もチェックすべきだ」と続ける。生肉を手でつかむ、エプロンが汚れているなどは危険信号だ。
健康情報を提供するサイト「Healthline」の栄養関係エディター、リサ・バレンテさんは保存温度に注意するよう提言する。「ミルクやチーズ、肉、魚は冷蔵されていること。温かい食品は適切な温度に保たれていること」。細菌は華氏40〜140度で最も急速に増殖する。暑い日は早朝、クーラーバッグやアイスパックを持って出かけるように勧めている。カットラーさんは暑い期間は生鮮食品をあきらめ「乾燥食品やハーブに限るべきだ」としている。
ミルクは、ラベルを見て、殺菌処理しているものを選ぶ。加熱して有害な細菌やカビを殺滅しているからだ。特に「H5N1」型鳥インフルエンザの乳牛感染が広がっている中、安全を優先させたい。チーズも未加熱処理のものは避ける。ジュースも同様。ただ、搾りたてをグラスで販売している場合、殺菌処理がないので注意が必要だ。バレンテさんは「買う前によく見て、どのように生産されたか少しでも疑問があれば、尋ねるべきだ」と話している。

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