過度な飲酒にご注意を　一度に8杯以上摂取の中高年が増加

ホリデーシーズン真っ只中、家族や友人と酒を楽しむ機会が通常よりも多いのではないだろうか。若年層の中でも、とりわけ男性の「飲み過ぎ」は減っている一方で、一度に多くのアルコールを摂取する中高年層は以前よりも増えているという。11月26日付ニューヨーク・タイムズは、適度なアルコール摂取を心掛けるよう注意を促している。

通常で言う飲み過ぎとは、2時間以内に4〜5杯の酒を飲むことを指すとされる。ところが最近になって研究者たちが注目するのは、より危険なアルコール飲酒パターンだ。「高強度飲酒」と呼ばれる、こうした飲み方はさらに危険で、中高年層で目立つ傾向にある。飲み過ぎの定義として知られているのは、一度に4〜5杯の飲酒。これに対し、高強度飲酒は8杯以上の飲酒と位置付けられている。

専門家は、短時間に8杯以上飲むと、「血中アルコール濃度が0.2％を超えることがあり、けがや死亡のリスクが著しく高まる」と警告。4、5杯程度では0.08％にとどまるという。高濃度の飲酒者は、何が起こったか全く思い出せない 「完全なブラックアウト」に陥ったり、ERに収容されたりする可能性も高くなる。さらに、暴力行為や飲酒運転事故など他人に影響を及ぼすことにもなる。ある調査によれば、中高年層は、社交の場での飲酒に加え、ストレスに対処するための手段として飲酒することが浮き彫りになっている。

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