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アメリカ自然史博物館で、骨標本を作る前の準備作業にカブトムシが一役買っているのをご存じだろうか。ニューヨークタイムズが13日、伝えた。

天井から吊るされた巨大なクジラの模型と1階のアラスカヒグマを通り過ぎると、「昆虫コロニー(Bug Colony)」と書かれた看板と、その下に「このドアから漂う悪臭は正常です」と手書きの補足が貼られた目立たない扉がある。関係者以外立ち入り禁止の施錠された扉の向こうでは、肉食性のカツオブシムシ科のカブトムシ数千匹が、動物の骨格に付着した肉を食べ骨だけを残す作業に当たっている。

多くの骨格は人間の手では困難なほど繊細なため、骨格準備チームは虫を使って研究や展示のための準備を行う。作業は、小型トランクほどの大きさで、内側がステンレスで覆われた木製の箱3つの中で行われる。カブトムシは数ミリしかないため、極めて小さい動物の体内でも繊細な骨格構造を損なうことなく徐肉できる。肉が取れた骨格は、箱詰めされカタログ化される前に、残った虫や卵を駆除するため、水に浸けられて数日間冷凍される。
このコロニーは数十年にわたり、3万点を超える鳥類骨格標本の大半とその他の骨格の処理を行ってきた。虫の寿命はわずか6カ月。最初の虫が1930年代にアフリカから持ち込まれて以来、近親交配を繰り返し存続してきた。
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