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ニューヨーク州のホークル知事とニューヨーク州都市交通局(MTA)は5日、導入から半年経った渋滞税の効果を数値で発表。「大成功」と評価した。

発表によると、渋滞緩和区域への車の進入は毎日、約6万7000台減少。同区域内の渋滞は14%減少し、交通事故による負傷者も15%減少。今週初めに発表されたデータによれば、歩行者を巻き込んだ交通事故での死亡者数も減少しており、知事らは「地域全体の交通量と遅延を効果的に削減した」と強調した。
公共交通機関の利用者数も増加傾向だ。MTAが発表した今年上半期の各種交通手段に関する統計では、地下鉄利用者は7%、バス利用者は12%、ロングアイランド鉄道(LIRR)利用者は8%、メトロノース利用者は6%、アクセス・ア・ライド利用者はそれぞれ21%増加した。
市内の空気の質も改善している。市保健局(DOH)のデータによれば、導入後3カ月間で大気質は改善または安定していることが明らかになった。車両排気ガスが主因のPM2.5(微小粒子状物質)濃度は、マンハッタンの課金区域内外、さらには南ブロンクスやスタテン島などで安定または減少傾向を示していた。渋滞税により交通量の増加が予測されていた地点でも同様の傾向が確認された。
渋滞税は今年1月5日から施行。マンハッタンの60丁目以南に入る車両に通行料が課されるというもので、ピーク時間帯(平日は午前5時から午後9時まで、週末は午前9時から午後9時まで)に渋滞区域に入る一般車両には9ドルを、バイクにはその半額が、トラックはサイズに応じて14.40〜21.60ドルが課金される。
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