非営利団体ストップ・ストリート・ハラスメント(Stop Street Harassment)の調査によると、アメリカでは女性の71%が路上でのハラスメントを経験。そのうち3分の2以上は13歳未満で経験していたことが分かった。これは路上ハラスメントのデータで、同年代の友達や学校、オンラインでの経験は含まれていないことから、“氷山の一角”と考えられる。少女たちが直面するセクシャルハラスメントについて、9日付のチョークボードがレポートしている。

自身の体験を寄稿したアニカ・メルキンさんは11歳の時、SNSで性的なハラスメントを受けた。男子たちによる侮辱的な言葉がグループチャットに並び、それを母親と一緒に見たことで羞恥と混乱を覚えた。駅で男性から露出されるなどの被害も繰り返し受けた。メルキンさんは「このような経験は自分だけでなく、多くの少女たちにとって日常となっている」と話す。学校では男子生徒に「女性が物のように扱われるのは女性自身のせいだ」と言われ、ショックを受けた。声を上げても「中学生の男子だから仕方ない」と教師や家族に軽視された。学校が用意した対話の場でも男子たちは「真剣に受け止めていなかった」という。
メルキンさんは、#MeToo運動後も、少女たちは「笑って受け流せ」と社会から矛盾したメッセージを受けていると指摘。「強くなれ、でも強すぎないで。自信を持て、でも威圧的にならないで。声を上げろ、でも大声で言わないで。魅力的になれ、でも露出を控えて。賢くなれ、でも知ったかぶりにならないで。親切であれ、でも純真すぎないで」と。
メルキンさんは、「セクハラ的言動が数年後にまで尾を引いて、その人の自己認識に影響を与える可能性があることを理解してほしい」と訴える。もし過去の自分や、今、同じ状況にある少女に会ったら、「これは重大なことだ。あなたは過剰反応しているわけではない。あなたは一人ではない。あなたのせいではない。それは褒め言葉ではない。冗談でもない。他人が軽視するからといって、受け入れる必要はない。あなたは怒る権利がある。声を上げる権利がある。自分の平和を守る権利がある」と伝えたいという。
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