セレブリティーやハイソサエティーの人々だけでなく、一般庶民もフェイスリフトに挑戦するご時世。7日付のウォール・ストリート・ジャーナルがフェイスリフトの料金についてレポートしている。

大部分の医師は、解剖学的な違いや手術の複雑さから料金を提示することを敬遠する。アメリカ形成外科学会はフェイスリフトの平均費用を1万1395ドルと見積もっているが、これは手術費用だけで、麻酔や施設代を含めると総額は2〜5万ドルに及ぶ可能性がある。
フェイスリフトの価格は極めて幅広く、トルコやメキシコ、ブラジルでの安価な施術は3000ドルから、ニューヨークやロサンゼルスの最先端の形成外科医は30万ドルを超える料金を請求する。クリス・ジェンナーが受けたとされるニューヨークのトップ形成外科医、スティーブン・レヴィン博士のフェイスリフトも軽く6桁の金額だが、ジェンナー以降、レヴィン博士のクリニックはフェイスリフトを希望する人が殺到している。
ニューヨークの形成外科医、ララ・デヴガン博士は、手術の予約が1年前から埋まっていると述べ、価格について話すのは難しいと口を濁す。デヴガン博士によると、一般にフェイスリフトと呼ぶものは、複数の小さな手術を含む場合があり、これらの手術を組み合わせると彼女のクリニックでは10〜35万ドルに及ぶことがあるという。
ウェブサイトに料金を掲載する形成外科医もいる。数少ない医師の一人で、デトロイトで開業するユン形成外科医は約2万5000ドルを請求。ウェイティングリストは1年以上だ。
支払った金額に見合ったサービスを受けられるのか?これにも明確な答えはない。「手術のレベルや専門性に見合った価格とは限らないが、多くの場合そうである」と断言するのは、ビバリーヒルズのアシュカン・ガヴァミ形成外科医。クリニックで複数レベルのフェイスリフトを提供しており、最も複雑な手術は一般的に6桁の金額に。「ブランドバッグに7万5000ドルを払うなら、適切なフェイスリフトに10〜15万ドル払ったって高くないでしょう?あなたの顔ですよ」。ガヴァミ医師は、美容外科の上位層は「ハンプトンズやカントリークラブのような一種のエリートクラブのようなもの」と指摘。彼らは秘密を好むし、医師も同じで公開したがらないと話す。
術後の料金も千差万別だ。フェイスリフトのダウンタイム(回復までの時間)は一般的に1〜2週間とされるが、自宅療養の他、高級ホテルと提携した回復施設を利用でき、1泊3200ドル以上のサービスも存在する。看護師による24時間体制のケアは1時間300ドル以上に及ぶ場合も。こうした価格差は今後も縮まる兆しはなく、低価格施術と超高級施術の両極化が進む見通しだ。
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