豊胸手術で皮膚感染者が続出 ドミニカ共和国の施設が原因か

 【22日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市に住む8人の女性がドミニカ共和国の医療施設で豊胸手術を受けた後感染症にかかっていたことが、21日までに明らかになった。
 市保健精神衛生局(DOH)によると、同国で豊胸形手術を受け、真正細菌マイコバクテリウムによる膿腫や軟骨部組織感染症が確認された女性は市内の8人の他コネティカット州でも2人見つかっている。このうち8人が、今年3月2日から4月27日の間に、同国のセントロ・インターナショナル・デ・シルジア・エステティカ(CIPLA)で手術を受けていた。
 ブロンクス区の女性(40)は、10年前に別の病院で受けた豊胸手術のやり直しのため、3月に同院で手術を受けたが、帰国後、高熱や胸まわりに発赤が出て、動けなくなったという。その後、市内の病院でインプラントの摘出手術を受け、2カ月間入院した。炎症などを防ぐための投薬は11月まで続くという。同国での手術代は5300ドル(約59万円)だったが、感染後の治療に1万ドル(約110万円)かかり、胸には傷が残った。女性は、「美しい胸にしたかっただけなのに、死ぬところだった」と話している。
 市は5月から米疾病予防管理センター(CDC)と協力し、同国での整形手術で皮膚感染症を起こした事例について調査している。DOHは、同国で整形手術を受け皮膚感染を起こした人に、直ちに医療機関で診察を受けること、また、美容整形手術は同免許を所持した医師から受けることを呼び掛けている。

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