メンバーは全員日本人。JポップとKポップを掛け合わせた “ハイブリッド型アイドル” として世界進出を狙う 「cosmosy(コスモシー)」 というグループをご存じだろうか。Z世代に刺さる「エモさ」と、世界基準で通用するスキルを併せ持つ謎多き4人に、インタビューを行った。

ヒメシャ(19歳)、ディハナ(19歳)、カミオン(19歳)、エイメイ(17歳)の4名から成るグループは、「青春の宇宙(Cosmos of Youth)」をテーマに結成。BLACKPINKやLE SSERAFIMなどを手掛けたSINXITYがディレクションを担当する、今後注目すべき存在だ。

今や “Kポップ戦国時代” とも言われ、世界で活躍できるアイドルになるためには、Kポップ的な要素に加え、厳しいトレーニングを経て培った高い歌唱力・ダンス力・表現力が求められている。そこに「日本人らしい繊細さ」を掛け合わせ、世界に挑み始めたのがcosmosyである。
◆ 初めてのニューヨーク 「私も成功して…」
プレデビュー曲「zigy=zigy」を2月に全世界でリリース。4人の高いスキルはもちろん、どこか近未来的でミステリアスな雰囲気と、平成を懐かしむ“Y2K”テイストを融合させた独自の世界観で注目を集め、わずか2週間で1000万回再生を突破した。
そして4月11日、2枚目のシングル「Lucky=One」で正式デビュー。そのプロモーションの一環として、初めてニューヨークを訪れた。

「すごくキラキラしていて、街の雰囲気が全然違う」(ヒメシャ)
「ニューヨークは自由の国と聞いて、ずっと憧れていました」(エイメイ)
「みんな自分の好きなことをして人生を楽しんでいる感じがあって、私も成功してニューヨークに住みたいと思いました」(カミオン)

「食べることが好きなので、顔より大きなピザやアサイーボウルを食べました。全部おいしくて大当たりでした」(ディハナ)
◆ デビューの実感はいつから?
韓国の音楽番組には出演経験があるものの、まだデビュー間もない彼女たちにとって、日本やニューヨークを含む海外でのパフォーマンスや、日系メディア向けのインタビューは今回が初めてだったという。そうしたステップを一つずつ重ねる中で、「デビューした」という実感が徐々に湧いてきた。

「正式デビューシングル『Lucky=One』で韓国の音楽番組に出演させていただき、実際にファンの方々に見ていただいたり、ソウルでポップアップを開かせていただいたんです。そのとき直接皆さんとコミュニケーションを取れて、応援してくださっている方々に会えたことで、デビューを実感しました」(ディハナ)

「私もやはり音楽番組が印象的でした。小さいころからKポップが大好きで、韓国の音楽番組に出ることが一番の夢だったので、そんな場所で2〜3週間活動できて、多くの方に知っていただけたことが本当にうれしかったです」(ヒメシャ)
◆ 4人が目指す場所は?
デビュー前の約半年間、メンバーは同じ屋根の下で共同生活を送りながら練習に励んだ。
「“今日から一緒に住みます!”みたいな感じで、最初はびっくりしました(笑)」(エイメイ)

「お互いに問題があればすぐ話し合い、夜にミーティングをよくしていました。そのおかげでどんどん仲が深まりました」(カミオン)
4人はいずれも10代ながら、高いスキルと表現力が評価されている。その背景には、Kポップアイドルのような練習生制度に基づくトレーニングがある。韓国に約半年間滞在し、24時間メンバーと過ごしながら、プライベートの時間も練習に捧げた。地道に基礎を積み重ね、ついに念願のデビューを果たしたのだ。
「私たちがKポップに挑戦するのは、どちらか一方を選ぶのではなく、活動の場を広げるためです。全員日本人なので、JポップとKポップの両方に影響を受けて育ってきました。Jポップには日本らしい繊細な表現や物語性があり、Kポップには世界に通じる影響力や力強いパフォーマンス、ビジュアルがあります。その両方を組み合わせたいと思っています」(ヒメシャ)

◇
まだまだ進化の途中にある4人。今後の夢を聞くと、東京ドームでのコンサートやアメリカ最大の音楽フェス「コーチェラ」への出演、グローバルツアーで世界各地のファンと会うこと、そして「アニメのオープニングを担当して日本のカルチャーを発信したい」など、さまざまなゴールが挙がった。果たして彼女たちはこれからどんな花を咲かせるのか、期待は高まる。
取材・文/ナガタミユ
写真/Sony Music
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