2025年8月21日 NEWS DAILY CONTENTS

「NY生活に満足している」のはたったの34%!? アンケートで悲しい結果、理由はどこに

生活の質に満足しているのはニューヨーカーのたった34%というちょっと寂しい調査結果が発表になった。SILive.com20日、伝えた。

生活満足度が低下する一方で、ニューヨーカーは日々の楽しみを見つけるのが上手だ。ストリートフェアもその一つ(ブルックリン・パークスロープ / photo: 本紙)

この調査は非営利団体の市民予算委員会が実施している「ニューヨーカーの直言」。市民1700人から本音を聞いた。生活の質に関する回答は、2017年には51%だったから、8年間で満足度が17ポイントも下がった計算になる。

居住地域が「非常に素晴らしい」「素晴らしい」は56%。これも17年の63%から低下。地元が安全だと感じているニューヨーカーは42%。夜の一人歩きも「平気」と答えた人は11ポイント下がって、59%になっている。地下鉄に関しては、日中は安全だと回答したニューヨーカーは50%。夜間だと22%に下がる。市のサービスの満足度は27%。17年の44%からほぼ半減した。特に住宅、ホームレス、メンタルヘルスに対する支援が不十分だと指摘している。

市の財政支出に対しても不満が募る。17年の調査でも22%と低かったが、今回はたったの11%だ。地域別では、ブロンクスの住民は総じて満足度が低い。人種別では黒人やヒスパニック系は、白人やアジア系より低いといった傾向が見られた。収入別では年収10万ドル以上のニューヨーカーの満足度が目立って下がったのが印象的だ。

ニューヨーク生活を諦める市民も出ている。最大の理由(76%)は「アフォーダブル(手頃)」でなくなったこと。「危険」(73%)や「居住空間の狭さ」(60%)が続く。

希望の光は「近所の公園」と「交通の便」。満足度が上昇した。マンハッタンやスタテン島では「図書館」「防火活動」「救急医療(EMS)サービス」に対しても比較的高い評価を維持している。

                       
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