鋳鉄製スキレットは人気の調理用具の一つ。熱が均一に広がり、保温性に優れ、シーズニング(油になじませて表面に油膜を作る)をすれば長持ちする。ところが、全ての料理に適しているわけではない。イーティングウェル(EatingWell)がシェフのアドバイスをまとめた。

肉汁たっぷりのステーキ、クリスピーチキン、ふわふわのコーンブレッド…。シェフがスキレットを使う代表的な料理だ。厚みがあり、ギョーザ、オムレツ、石焼風ビビンバにも適している。スキレットごとテーブルに出すのも洒落ている(ただし、やけどにご用心)。不向きなのは…。
酸性食品
トマト中心の料理や、柑橘類のジュース、酢、ワインを使った料理を長時間(15分以上)調理すべきではない。油膜が剥がれ、侵食されて、錆びやすくなる。食品の色や味も損ねる恐れがある。酸性食品なら素早く調理を。長時間の場合は、「ステンレス製のフライパンかエナメルでコーティングされたスキレットで」
デリケートな魚やソース
皮のない魚のフィレはどうしてもフライパンにくっ付きやすい。バターやクリームソースも照りが出ず、見映えがしない。乳製品ベースのソースも熱が早く伝わり、焦げ付く。「こうした食品には、ステンレス製フライパンが適している」
ベトつくお菓子やデリケートなケーキ
砂糖を多用するレシピも焦げ付きやすい。デリケートなケーキも皿に移すのが難しい。カラメル化やエッジをカリカリに仕上げるのが得意のスキレット。タルトやコーンブレッド、ドイツ風パンケーキのダッチベイビーなどに使おう。「その他はステンレス製フライパンかベーキング用具で」
スープ
水分の多い料理や水分を長時間保つことになる蒸す料理には適さない。パスタにも使わない方がいい。油膜が損傷する恐れがある。「スープなどにはステンレス製かエナメルコーティングを施したダッチオーブンを使おう」
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