デリで包んでもらうベーコン・エッグ・チーズ(BEC)サンドイッチはニューヨーカーの典型的な朝食の一つ。ところが、ハーバード公衆衛生大学院などの研究者は、BECサンドで認知症にかかるリスクが13%高まるとの研究結果を発表した。シークレットNYCが3日、伝えた。

ヘルシーフードに関するサイトEatingWell によれば、研究者は、看護師ら医療従事者17万人を対象とした食生活に関する1976年からのデータを分析。特にベーコン、ソーセージ、サラミなどの加工赤身肉の影響に注目した。まず、ベーコンなどを毎日平均で4分の1人前食べた場合、認知症になる確率は13%高まる。さらに、全般的認知機能低下のスピードは、毎日平均1人前を食べるごとに1.61年早まることも判明した。言葉の記憶力の低下にいたっては、1.69年進むという。
また、加工赤身肉を毎日平均4分の1人前食べる人は、10分の1人前食べる人と比べ、主観的認知障害が生じるリスクが14%高まることも分かった。自分では物忘れなどの認知障害を認めているが、他人には認識できていないという状態で、その後、認知症に進行する可能性がある。
どうしたら良いだろうか。おすすめは別の食べ物に置き換えること。「ナッツや豆類」に置き換えると、認知症リスクは19%軽減する。全般的認知機能低下は1.37年進行を遅らせることができる。「魚」に置き換えると、認知症リスクは28%も低くなる。「鶏肉など」でもリスクは16%低下する。
EatingWell は、認知症の防止策として「食習慣改善」の他、「運動」「十分な睡眠」「水分摂取」「ストレス軽減」「脳を刺激する知的活動」「家族や友人との対人接触」も効果的だとしている。BECサンドを食べたら、友人とスポーツクラブで汗を流してぐっすり寝るといった、加工赤身肉の悪影響を帳消しにする努力をお忘れなく。
編集部のつぶやき
おいしいものは体に悪いんだよね。(A.K.)
関連記事
RECOMMENDED
-
NYの「無賃乗車」対策にまさかのアイテム 地下鉄の改札に現れたのは?
-
連載『夢みたニューヨーク、住んでみたら?』 Vol.6 日本のトイレにあったアレ
-
NYの「トイレ難民」がさらに増加? スタバがトイレの無料開放を廃止
-
移民の権利、まず「ドアを開けないで」 取締官への対応策を知ろう
-
NYで最も家賃が高い地区は?「高級エリア」と「注目エリア」が全く異なる結果に
-
連載『夢みたニューヨーク、住んでみたら?』 Vol.5 アメリカには存在しない便利アイテム
-
変わった “おにぎり” がNYで流行 ビジュ重視なニューヨーカーを虜に「当時はそこまで認知されていなかった」
-
クイーンズ·リッジウッド、2年連続首位 NY市の「住みたい地区」トップ10
-
世界の駐在員、ブルックリンに注目 NYなのに故郷を思い出す?
-
NYの名物料理厳選リスト 一度は食べておきたい味は?