通称「ICE」として知られてきたマンハッタンにある進歩的な公立校、The Institute for Collaborative Educationは、ニューヨーカーからの反発著しい米移民・税関捜査局(ICE)とのイメージ混同を避けるために「Ny. ICE」(発音はNice)を使っている。地元ニュースサイトのゴッサミストが4日、伝えた。

The Institute for Collaborative Educationは、スタイブサントタウン-ピーター・クーパー・ビレッジ(1番街〜アベニューC、東14〜23丁目)にある小規模な学校。6〜12年生が通う。実践を重んじ、標準テストの代わりに、プロジェクトやレポート、実験などで評価する。
「ICEでは不必要な混乱と感情的反応を引き起こす」とピーター・カープ校長。「これからは学校のコミュニケーションにはNy. ICEを使う」と今年初めに書簡を送った。校名を変更したわけではない。通称を変えただけだ。ホームページは併用しているが、コーヒーマグやスエットシャツ、スポーツチームのユニフォームなどはNy. ICEを使う。新しい通称は浸透しつつある。
生徒の反応も上々だ。モシ・ネイサンさん(16)は「『私はICEに通っているんだ…』と言うのは響きが悪いです…あの人たちとは関わりたくないでしょう。Ny. ICEなら、コミュニティーを包み込むイメージがある」と話す。3年生の保護者、アリソン・ライリーさんも「学校に誇りを持ってほしい。ICEと混同されるべきではない。政治とは無関係であるべきだ」と、通称変更を歓迎している。
トランプ政権になって、市内の保護者や教員は法的滞在許可を持たない移民の権利に関する赤いカードを配布。ICEを見かけた場合に、コミュニティーに知らせる暗号化チャットも開発している。これまでに少なくとも2回警告メッセージが流れ、校内に生徒をかくまった。
ニューヨーク市はサンクチュアリーシティ(聖域都市)政策を実施しており、ICEは法的な令状がない限り校内に入ることはできない。ただ、裁判所などで公立校の生徒複数がICEに身柄を拘束されており、移民の多い学校では就学者が減っているという。
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








