2026年1月26日 NEWS DAILY CONTENTS

ICEの射殺事件で波紋「人命を著しく軽視している」、NY州知事が国土安全保障長官の辞任を要求

ミネソタ州ミネアポリスで、米移民・関税執行局(ICE)の捜査官が一般市民を射殺した事件を受け、ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事(民主)は25日、国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官は「人命を著しく軽視している」として、同長官の解任を要求した。

トランプ政権は、プレッティさんが武装し攻撃的だったため射殺は正当化されるとの見解を示している。ホークル氏はこの主張を「恥知らずで厚かましい嘘」と非難し、発砲の映像を一般市民に見るよう呼びかけた(photo: ホークル知事のYouTube, https://www.youtube.com/watch?v=if26bO8bNokからスクリーンショットー=2026年1月26日)

死亡したのは集中治療室勤務の看護師、アレックス・プレッティさん(37)で、動画には倒れた女性を助けようと近づいた直後、複数の銃弾を浴びる様子が映っていた。政権側は「正当防衛」を主張しているが、ホークル知事は「携帯電話を持っていただけの市民で、脅威ではなかった」と反論。「この恐ろしい映像、複数の映像を見た者なら誰でも、(政権側の言い分は)恥知らずな露骨な嘘だと知っている。これは排除すべき脅威ではなかった。抗議する権利を行使していた市民だったのだ」と激しく非難した。

ホークル知事は「連邦捜査官が民間人に対して致命的な武力を行使し、州当局による完全な調査を妨害することは、民主主義の基本原則に違反している…クリスティ・ノームは指導者としてふさわしい権利を失った。私は彼女に国土安全保障長官を辞任するよう求める。あるいはドナルド・トランプが正しい判断を下し、彼女を解雇すべきだ。もしそうしないなら、彼女は解任されるか、弾劾されるべきだ。そして、これらの作戦の指揮、防衛、エスカレーションを支援してきたグレゴリー・ボヴィーノも解雇されるべきだ」と述べた。

ホークル知事はこの事件を「単発ではなく、致命的な暴力の連鎖」と位置付け、今月初め、連邦捜査官が挨拶をしただけの3児の母親の顔を撃った事件を挙げ、法執行機関への信頼が崩れていると警告。さらに、子どもが拘束や捜査に巻き込まれている現状にも触れ、「誰もが安全を感じられなくなっている」と訴えた。

ホークル知事はトランプ政権の責任を厳しく追及するとともに、ニューヨーク州として今後さらなる対応を取る考えを示した。

「声を上げて」オバマ、クリントン元大統領

オバマ元大統領とミシェル・オバマ元大統領夫人は声明で、プレッティさんの死を「胸が張り裂けるような悲劇」と表現。「これはまた、政党を問わず全てのアメリカ人にとって、国家としてのわれわれの核心的価値観の多くがますます攻撃にさらされているという警鐘となるべきだ」と記した。オバマ夫妻は「大統領と現政権当局者は、派遣した職員に規律と説明責任を課そうとするどころか、事態をエスカレートさせることに躍起になっているようだ。プレッティさんとレネー・グッドさんへの発砲事件については、真剣な調査に基づかない公の説明を提示しているが、それは映像証拠と全く矛盾しているように見える」と述べた。

ビル・クリントン元大統領は声明で、ミネアポリスでの光景を「恐ろしい」と表現。「人生において、私たちの決断と行動が今後何年も歴史を形作る瞬間はごくわずかしかない。今がその時だ」と、アメリカ国民に声を上げるよう呼びかけた。クリントン氏は「責任ある立場の人々」が国民に嘘をつき、「自らの目で見たことを信じてはいけない」と述べていると指摘。「アメリカ民主主義の約束を信じる私たち全員が立ち上がり、声を上げ、この国が依然として『われら人民』のものであることを示す責任がある」と付け加えた。

                       
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