日本の観光地といえば、東京、京都、大阪、北海道、沖縄―。そんな定番の旅行先とは少し違う、日本の“隠れた地域”を紹介するユニークな観光イベントが2月26日、ブルックリンで開催された。イベントを主催したのは日本政府観光局(JNTO)ニューヨーク事務所。会場には現地のメディア関係者やコンテンツクリエイターが集まり、三重県と島根県出雲地域の魅力に触れた。
さらに整理収納コンサルタントとして人気の近藤麻理恵(通称こんまり)さんがゲストとして登壇。“片付けの達人”が日本の地方文化や自然の魅力を紹介するイベントに登場するとあって、大きな注目を集めた。

コンセプトは、“心身のバランスを取り戻す”こと
イベントのテーマは「Breathe in Japan」。日本を、自然や文化、伝統とつながりながら“心身のバランスを取り戻す”ことができる旅の目的地として紹介。

会場では、近藤さんが三重県と島根県出雲地域を旅する映像を上映。縁結びの神様として知られる出雲大社の神聖な空気や三重県の伝統的な海女文化など、日本の自然と歴史が調和した風景を紹介した。近藤さんは「私たちは日々忙しく、常に頭で考え続けています。でも出雲にいると静けさを感じ、今ここにいる、といった感覚を取り戻すことができます」と、日本の自然や土地と向き合う時間の大切さを語った。

また三重県では、幼い頃から海女として潜り続け、80歳まで現役だった94歳の海女と出会ったエピソードを紹介。長く受け継がれてきた地域文化の力強さをアピールした。
現地メディアの反応「三重と島根は知らなかった」

当日は日本に関心の高い現地メディア関係者が取材を兼ねて来場。日本の主要都市(東京、京都、大阪など)を訪れた経験はあるが、三重県や島根県出雲地域は「訪れたことがない」という人が大多数だった。一方で、出雲大社や海女文化などを紹介する映像を見た後には、「日本にこういう場所があるとは知らなかった」「日本の精神を感じられる場所で、非常に興味深い」「ぜひ行ってみたい」といった好意的な声が寄せられた。
鰹節は「初体験」の声多し

会場では、日本の食文化体験として出雲そばやだし、抹茶、鰹節ご飯なども振る舞われ、お手前のデモンストレーションも行われた。ニューヨークでも抹茶を使ったドリンクは人気で、「飲んだことがある」「ヘルシーな飲み物だと聞いている」と感心の高さがうかがえた。

一方で、鰹節を食べるのは初めてという人も多く、「スモーキーでおいしい、これは何?」といった好意的な感想も聞かれた。
外国人観光客の“次のディスティネーション”になるか
2025年の年間訪日外客数は過去最高の4268万3600人を記録、初めて4000万人を突破した。これは前年度比15.8%の成長で、旅行者の消費も過去最高の約9.5兆円に達している。とりわけ、アメリカやヨーロッパ、オーストラリア市場からの訪問が増加し、消費スタイルは買い物から宿泊・飲食などの体験型へと変化している。
日本を訪れる外国人旅行者の多くは、東京や京都、大阪などの主要都市を中心に訪れているが、日本観光の“リピーター”にとっては、三重県や島根県のような魅力あふれる地方は、新たな訪問先となる可能性を大いに秘めている。日本の隠れた土地の魅力を紹介する今回のようなイベントは、地方観光の可能性を感じさせる絶好の機会となったようだ。
イベントで紹介された動画はこちら
出雲: https://youtu.be/kn7M8v4w_rE?si=oHPrvjNaXnuFpZR0
三重:https://youtu.be/_pnwIcPIidE?si=vKIAXTy_61UeJvr_
取材・文/藤原ミナ
写真/JNTO提供
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