ニューヨーク市の一部の公園や林で、アライグマの狂犬病を防ぐため、ワクチン入りの餌の配布が始まった。市保健局の10月5日の発表によると、対象はブルックリン、クイーンズ、スタテンアイランドの一部地域。天候を見ながら、同日から10月中旬まで実施する。

画像はイメージ(photo: Unsplash / Henry Dinardo)

ケチャップの小袋に似た餌

配布するのは、ケチャップの小袋に似た、小さな茶色い餌。魚のにおいがするように作られており、中にはピンク色の液体ワクチンが入っている。アライグマがにおいに引き寄せられて袋をかむと、ワクチンが口に入り、狂犬病の予防につながる仕組みだ。

ブルックリンとクイーンズでは、公園や林で職員が手でまいたり、専用の容器を設置したりする。スタテンアイランドでは、公園や人口の少ない地域などで、低空を飛ぶヘリコプターからも配布する。

見つけても、そのままに

餌を見つけても、触ったり開けたりせず、そのままにしておこう。子どもやペットが触れそうな場所にある場合は、手袋やビニール袋を使い、木や茂みの奥へ移すよう市は案内している。この餌から人やペットが狂犬病に感染することはない。ただし、中の液体に触れると、ごくまれに発疹が出ることがある。触れた場合は石けんと水で洗い、医療機関に相談する。

野生動物には近づかない

狂犬病は、感染した動物にかまれることで人やペットにも広がる。市内では今年、アライグマ24匹とスカンク5匹で感染が確認されている。

市は、野生動物に触れたり餌を与えたりせず、ペットの狂犬病予防接種を最新の状態に保つよう呼びかけている。様子がおかしい動物を見かけた場合は、近づかず311へ連絡する。