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トンネルで携帯電話、地上駅でWi-Fi
MTAが10年かけてシステム導入

ニューヨーク州都市交通局(MTA)は25日、地下鉄のトンネル内で携帯電話を利用できるシステムの導入と、地上にある地下鉄駅、スタテン島鉄道の各駅で無料のWi-Fi接続を展開する方針を明らかにした。amニューヨークが報じた。
今回の技術を10年かけて構築するため、15年前から広範囲にわたる地下鉄システムに携帯電話サービスを導入している通信会社「トランジット・ワイヤレス(TW社)」(ニューヨーク市)を指定する計画だ。MTA理事会の資料によると、TW社はシステムの導入に向け、6億ドル以上の費用を負担。ライセンス料やデータ分析の収益化、民間企業へのファイバーの貸し出しなど、インフラからの収益によって、費用を回収する。建設費の回収を終えた後、MTAと収益を分け合うという。契約には、TW社による20年間の運営権と、5年間の延長オプション2回分が含まれる。
MTAの財務委員会は25日、今回の契約を承認、27日の理事会での承認される見通し。MTAは2007年、地下鉄駅に携帯電話サービスを設置することでTW社と契約。20年には、地下鉄L線に無線LANと電話サービスを設置する契約を交わしていた。TW社は、地下鉄のヘルプポイント・インターカムや、アルファベット路線のデジタルカウントダウンクロックも手がけている。
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