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ジェットブルー、スピリット買収へ
運賃急騰の懸念も


格安航空会社ジェットブルー・エアウェイズは28日、同業のスピリット航空を買収すると発表した。買収成立後は全米5位の航空会社が誕生する。同日、CNNビジネスが報じた。
ジェットブルーはスピリットに対し全額現金による敵対的買収を提案していた。スピリットの経営陣は当局の許可が下りないなどを理由に、フロンティア航空との合併を画策したが、低額で一部を株式交換とするなど劣悪条件だったため、株主の賛成を得られず、スピリットは前日、フロンティアとの合併を断念した。
ジェットブルーによる今回の買収条件も全額現金で、スピリット株1株に対し33.50ドル。スピリットの株主が合意した時点で2.50ドルを支払い、合併成立が今年12月以降にずれ込んだ場合は1カ月毎に10セントを追加。最大34.15ドルまで支払う。
ジェットブルーのヘイズCEOは「格安料金と卓越したサービスをより多くの路線でより多くの利用客に提供できる」とコメント。スピリットのクリスティーCEOも「航空大手4社の強敵となる」と話している。ただし、専門家はジェットブルーの運賃は高めとして、全体的に運賃が上がる懸念を指摘。独占禁止法に抵触する可能性も残っている。フロンティアは「超格安運賃のリーダーとして独自に成長戦略を模索する」としている。
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