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NYの倉庫、大量の人工呼吸器
クオモ氏「残された場合でも批判」認識

ニューヨークで新型コロナウイルスの感染が一気に広がった2020年3月、クオモ知事(当時)は、1日当たりの死亡者が約800人に達したことを受け、世界中から人工呼吸器をかき集めた。ところが、現在は大半が州内の倉庫に積み上げられたままだ。この先、配布される予定も、すぐに使用される予定もないという。
政治専門サイトのポリティコ(20日付)が伝えたところによると、ニューヨーク州は約8千500台の人工呼吸器を約1億7千万ドルで購入した。当時の試算では、州内で4万台以上が必要とされていたという。
クオモ氏のスポークスマンは、クオモ氏は多くの人工呼吸器を備蓄していなくても非難され、あまりに多くの人工呼吸器が手元に残された場合でも批判されることを認識していたと証言する。
トランプ大統領(当時)は同年3月下旬「4万台も3万台も人工呼吸器が必要だとは思わない」とクオモ氏を批判。これに対し、クオモ氏は、最悪の事態はこれからだとした上で「もちろん、今日は必要ないが、必要なのはピークに達した時で、それは3万台だ」と反論し、舌戦が展開された。
現在のコロナ治療は、当初の人工呼吸器主体から移行しているものの、各医療機関は十分な量を確保している。今後の万が一に備えて、常備を続ける意向だ。市民グループの間では、当時の支出監査を求める動きが出ている。
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