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馬車産業禁止に向けた動き再燃
NYで150年の歴史、死をきっかけに


マンハッタン区ミッドタウンで8月、馬車馬の「ライダー号」が倒れた後、牧場で死んだ。ライダーの死をきっかけに、馬車産業の禁止に向け、動物愛護に向けた動きが再燃。馬車から電気式に置き換えるという法案を審議している市議会にも影響を与えそうだ。ニューヨーク・タイムズが17日、伝えた。
「ニューヨークの街に馬車はふさわしくないということを改めて認識させる悲劇だ」。動物愛護団体「ボーターズ・フォー・アニマル・ライツ」のアリー・テイラー代表は声明で、ライダーの死を悼んだ。馬車団体の関係者によれば、ライダーは体重が減っており、リンパ腫の疑いがあるという。牧場で発作を起こしたため、新たな飼い主が安楽死を選択した。
歩道に横たわる痩せ細ったライダーの動画は拡散。ニューヨーク市で150年の歴史を持つ馬車産業の終焉を求めてきた動物愛護団体は「時代遅れで非人道的だ」として、68台に上る馬車の廃止を目指した動きを本格化させている。ライダーが倒れた場所の近くで、追悼集会を開催。開催を通じ、電気式の馬車に交換するという法案成立への支持を示している。
馬車を操縦する「御者」であり、業界スポークスウーマンを務めるハンセンさんは、責任の所在が明確にされていないと指摘。御者による馬への応急処置トレーニングなどの対策が講じられ始めた。
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