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コロナ下で薬物中毒死が急増
州内で5800人超、史上最多記録更新


オピオイドの過剰摂取、禁断症状、中毒に対する薬物療法(Photo: 米保健福祉省の薬物乱用および精神衛生サービス局のツイッターより=10月21日)
ニューヨーク州のトーマス・ディナポリ会計監査官は1日、州内でコロナ蔓延時に薬物過剰摂取による中毒死が急増したとする報告書を発表した。同日、ABCニュースが伝えた。
薬物中毒死は2019年から21年の間に68%も増加。州内での死者は21年に5800人以上。17年の1700人超という史上最多記録を更新した。さらにオピオイド過剰摂取は21年、10万人に25人の割合に達した。10年には10万人に5人に過ぎなかった。コロナ下での薬物中毒死増加は全米で見られる。米疾病対策センター(CDC)によると20年の死者は10万人で、前年の29%増だった。その多くは合成オピオイド、フェンタニルが原因だという。ディナポリ氏は声明文で「薬物を乱用する市民が多すぎる。急増しているのは危険信号だ」と指摘。「死者が出れば、家族に打撃を与え、コミュニティーにも様々な悪影響を及ぼす」と続けた。
報告書はさらに、薬物中毒による死者の人種差も浮き彫りにした。コロナ下で黒人の死者は5倍。ヒスパニック系は4倍、白人は3倍だった。「薬物中毒死の問題は終わっていない」とディナポリ氏。「州は公的資源を確保し、科学的根拠に基づいた対策を戦略的に適用して、効率的に解決努力を続けるべきだ」と結論づけた。
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