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コムズ氏、マリファナ産業に進出へ
伝説の大物ラッパー、黒人不平等を解消

伝説的な大物ラッパー、ショーン・“ディディ”・コムズ氏が、ニューヨーク、マサチューセッツ州、イリノイの3州で認可されたマリファナ事業を1億8500万ドルで買収することで合意した。ウォール・ストリート・ジャーナルが4日、伝えた。
米国と州の規制当局が承認すれば、巨大な「マリファナ企業」が誕生する。コムズ氏は、黒人がマリファナ犯罪で不当に逮捕されていることや、マリファナ市場から利益を得ているのはごくわずかであるなど、長年の不平等を解消するために、市場参入を決断。黒人のビジネス参画を念頭に置いているという。
コムズ氏は、数年前からマリファナ産業への投資を検討しており、自らが支配する新会社は、それぞれの州にある小売店9店舗と生産拠点3カ所を買収する。ニューヨーク州の店舗は現在、医療用だけを販売。年内に、娯楽用大麻の小売店免許の交付を開始する予定だ。
全米のマリファナ産業を巡っては、カリフォルニア州で医療用として合法化されてから26年で、270億ドルに上る合法ビジネスに成長。2026年には年間売上高が420億ドルに達すると予測されている。
ハーレムで1970年代に育ったコムズ氏。友人の多くは、マリファナ犯罪で逮捕されたという。10~18年にかけて、全米では黒人と白人が同じ割合で使用したにもかかわらず、黒人の逮捕者は白人の3.6倍に上っている。
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