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NJ州知事、フロリダ州知事を意識
アフリカ系米国人研究を拡大へ

ニュージャージー州のマーフィー知事はこのほど、アフリカ系米国人の歴史を研究するコースを州内の25校に拡大することを明らかにした。フロリダ州のデサンティス知事の圧力を受け、同州が高校での研究コースを禁止したことを踏まえた決定。マーフィー氏がこのところ批判を強めているデサンティス氏を意識した動きとみられる。ニューヨーク・タイムズ(NYT)が15日、伝えた。
マーフィー氏は「フロリダ発のナンセンスな話はもう十分だ。われわれは話を広げたい。傷付くことがあっても、真実のみを伝えたいと思う」と指摘。「デサンティス氏の姿勢は容認できない上、率直に言って恥ずべきことだ。私たちの国の全貌を伝えなければならない」と非難した。
2024年大統領選で、共和党の有力候補の一人であるデサンティス氏に対し、民主党のマーフィー氏は1月の演説で、人種差別などを教えるコースを禁止したことを踏まえ、名指しこそ避けたものの批判した。NYTによると、マーフィー氏は近年、政治的野心を強めているとされ、一部ではその動向に注目が集まっているという。
一部の学者や教育者は、アフリカ系米国人を巡る研究が下火になっていることを批判している。一方、人種や差別を巡る研究が、政治的な動きと絡められていることを懸念する声も出ている。
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