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MTA、ホームドア設置を推進
地下鉄の突き落とし事件防止に


MTAは、地下鉄駅での突き落とし事件を減らすため、日本のJR・地下鉄駅にあるような「ホームドア」をホームに設置するプロジェクトを進めている。当初は1億ドルの予算で3つの地下鉄駅にホームドアを設置する。
日本でのホームドア普及は、主に自殺と人身事故防止だが、ニューヨークでは、アジア系市民などに対する無差別な突き落としを防ぐのが狙いだ。
東京やパリですでに活用されているホームドア。計画は昨年1月15日、タイムズスクエア・42丁目駅でアジア系のミッシェル・ゴーさんがホームレスの男にホームから突き落とされ、入ってきた地下鉄にひかれて死亡したことがきっかけで、昨年2月に発表された。
同駅のほか、サットフィンブルバード・アーチャー街駅と3番街駅にホームドアが設置される計画だ。現在デザインの最終案を考案中で、56社が入札に興味を示しているという。
昨年ホームから突き落とされた利用者は少なくとも25人。前年の21人より増えている。今年は5月21日までに3人が突き落とされた。先週にはレキシントン街・63丁目の駅で、男が女性を走行する地下鉄に押し付け、重傷を負わせるという事件も起きた。MTAのジャノ・リーバー局長は最近の理事会で、この男を激しく非難するとともに安全策としてホームドアに言及した。
ただし、地下鉄利用者支援団体「ライダーズ・アライアンス」の政策・広報ディレクター、ダニー・パールステイン氏は「ゴーさんの死は避けられたかもしれないが、プラットホームには警官もいた。ホームドアで全ての問題が解決されるわけではない」と懐疑的だ。(3日、ニューヨークポスト)
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