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NY市の駐車事情、かつてないほど悪化
台数増加、駐車場所不足、高額な駐車場

ニューヨーク市の駐車事情が、かつてないほど悪化している。その理由のトップは、車の数の多さだ。市には220万台以上の車が登録されているが、さらに多くの車が毎日、市外から乗り入れ、約300万台分の無料駐車スペースを争っている。ニューヨーク・タイムズが9日、報じた。
加えて、デリバリーハブやバイク専用レーン、屋外ダイニング用の小屋が建設されたことで、市の路上の無料駐車スペース約8千台分を食い潰した。現在、シティバイクのレンタル自転車置き場は約2千カ所あり、その数は増え続けている。市が推し進めているネズミ対策用のゴミ箱が設置されれば、15万台分のスペースが奪われる可能性があるという。
市の駐車場料金は全米で最も高額で、全米で最も安いオクラホマ州タルサの駐車場の20カ月分に相当する月平均441ドルだ。アッパー・ウエスト・サイドの駐車場は最も高く、月平均650ドルである。その上、市では不動産が高騰しており、多くの駐車場が開発業者に買い占められ、アパートに改装され、姿を消した。
市警(NYPD)は昨年度、過去最高の840万枚の駐車違反切符を切った。路上駐車の多くは無料で、メーター料金は比較的安いため、車を停めたままにしているドライバーも多い。マンハッタン区では今月から、回転率を上げるためにメーター料金を値上げする。
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