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ニューヨーク州都市交通局(MTA)は地下鉄駅にタッチ式改札システム「OMNY」専用カード自動販売機の設置を開始した。メトロカードからOMNYへの切り替えを加速させる。

今回設置したのは86丁目とレキシントンアベニュー駅など6カ所。カードは1枚1ドル。有効期限は5年で、メトロカードより3年も長い。MTAは全ての地下鉄駅にOMNYカード自動販売機を置く考えだ。
MTAは2019年5月にOMNYの導入を開始。専用リーダーにスマートフォンやクレジットカードなどをかざして決済する。日本を含む195カ国のカードも使えて便利。市内の小売店では専用カードも販売している。MTAによると利用者の79%が満足しているという。
今では、地下鉄の全ての駅472カ所や路線バス204路線、高速バス31路線で使用可能。23年感謝祭までに、ルーズベルト島トラムウェイやJFK空港エアトレインでも使えるようになる予定だ。さらに、ロングアイランド鉄道(LIRR)やメトロノース鉄道への拡張も計画されている。
ただし、導入のスピードは遅れ気味。メトロカードからの切り替えも当初は23年の予定だった。23年も残り2カ月となった今、MTAは24年に先送り。完全な切り替えの目処は立っていないとの報道もある。理由は費用の膨張。当初6億4500万ドルだった導入予算は7億7200万ドルに膨れ上がっている。(30日、タイムアウト)

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