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ニューヨーク市の地下鉄で、人身事故が増加している。平日の利用者数は約300万人とパンデミック前の500万人を大きく下回る一方、人身事故の数は、68人の死者を含む189人だった2018年から30%近く急増した。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、今年起きた人身事故の数を明らかにしていないが、3月のピークには、48時間以内に、3人の自殺者を含む5人が死亡した。犯罪行為の結果としてはねられた人の割合は、20年の15%から昨年は7%へと減少した。線路への侵入者数が全体的に増えたことに関して、専門家は「精神疾患が交通システムに与える影響の大きさを示している」と指摘する。MTAとニューヨーク大学グロスマン医学部精神科との共同による、23年の「線路不法侵入に関する報告書」によると、前年起きた線路不法侵入1364件の内の20%を精神疾患が占め、明らかな理由もなく線路に立ち入る無許可の線路侵入に次ぎ2番目に多かった。
MTAは線路への侵入を防ぐため、4つの駅で試験的にホームの端に金属製バリアを設置。レーザーや人工知能、熱感知機など、線路上の人や物を検知する技術を研究中で、最終的には3つの駅にホームドアを設置する予定だ。また州は、精神疾患に焦点を当てた警官と臨床医のアウトリーチ・チームの数を拡大する。(11日、ザ・シティNYC)
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