ニューヨーク州のホークル知事は2日、州立公園内のプールを入場無料にすると発表した。プレK 〜12年生を対象とした水泳教室に通う費用も州が支援する。水難事故防止のほか、スマホとSNS依存を回避させたい意向もある。同日、NBCニューヨークが伝えた。

対象となるプールは州内に14カ所、ニューヨーク市内には2カ所。その1つ、アッパーマンハッタンにあるリバーバンク州立公園内のプール前で記者会見を行ったホークル氏は「私は泳ぐのが大好き」と発言した。
ホークル氏はSNS運営会社がアルゴリズムを使って未成年利用者を特定のコンテンツに導くのを禁ずる「SAFE for Kids」法に署名したばかり。「スポーツは体も心も健康にする。スマホ依存から抜け出して、水泳を楽しんでほしい」と呼びかけた。
市内のもう1カ所はブロンクスのロベルト・クレメンテ州立公園内にある。ロングアイランド、ハドソンバレーなど他の場所などについては州公園局のホームページを参考に。
米疾病対策センター(CDC)によると、1〜4歳の子どもの死亡原因のトップが水難。ホークル氏は今年初めNYSWIMというプログラムを発足させ、プールの改修や整備を実施した。プレK 〜12年生を対象とした水泳教室に通う費用も州が支援。市内の公立校の生徒に水泳を必修とする州法案も知事の署名待ちの状態にある。
市内にはこの他、市営プールが40カ所。こちらも入場無料だ。無料の水泳教室も実施している。クイーンズ・アストリアの市営プールは古くなった浄水システムを最新のものに取り替えるなどの改修工事に1900万ドルを費やした。その他のプールもインフラ整備などを実施する予定で10億ドルの予算を確保した。市営プールについては市公園局のホームページを参考に。
ホークル氏は会見で、スポーツで表彰されたのは10歳の時、水泳大会で2位なってメダルを獲得した際のみと語り、「ただし競技に参加したのは2人だけだった」と告白して笑わせた。
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