8月23〜25日にマンハッタン区の「ジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センター」で開催され、大盛況のうちに幕を閉じた「ANIME NYC」。2024年の来場者数は10万1000人で、前年度(6万5000人)を約2倍で上回る形となり、数々の現地メディアも「大成功を収めた」と伝えている。

◆ 2017年にスタート、ゲストは「5倍」に
日本のアニメを中心としたポップカルチャーが集う同イベント。2017年にスタートして以来、会場コンテンツ、そして来場者はうなぎ登りで増えており、スタート時は約2万人だったゲストも、2年後には約4万6000人、その2年後には5万50000人、そして2024年は過去最大となる10万人越えを記録した。

「ANIME NYC 2024」より

「ANIME NYC 2024」より
今年の「ANIME NYC」では初登場のコンテンツも多数あり、数百個のゲームで実践的に遊ぶことのできるゲームフロアや、日本ではお馴染みの音楽ユニット・クリーピーナッツ(Creepy Nuts)の特別ライブ、また初となる「アメリカン・マンガ・アワード」(Japan Society主催)の受賞者も選ばれるなど、来場者がただ発信されるコンテンツを「見て楽しむ」だけでなく、一部となって「体感する」ことができるのが同イベント最大の特徴なのだ。

◆ 海外ならではの「日本カルチャー」に出会う
また、コスプレや世界各国から集まったクリエイターたちの作品に触れられる「エキシビションホール」といった恒例企画も人気を集め、特に後者の会場内はごった返すほどの賑わいとなっていた。

「ANIME NYC 2024」より
同エリアでは、日本のポップカルチャー+海外クリエイターによる”解釈”が加えられた作品やグッズを購入することができ、なかには「日本の純喫茶に夢中なんです」と語る、タイ出身のPaerytopiaさんのアイテムも並んでいた。

「ANIME NYC 2024」より
「日本の純喫茶は雰囲気も独特で、メニューも面白い。ナポリタンにクリームソーダ、フルーツサンドにパンケーキなど、各メニューからインスピレーションを受けてポストカードを作り上げました。この作品を持って『ANIME NYC』に来れたことが本当に夢みたいです」と、Paerytopiaさん。既存のアニメやキャラクターの催しももちろん楽しめるのだが、こうして海外に派生した「オリジナルの日本カルチャー」に触れられるのも同イベントの魅力のひとつである。

「ANIME NYC 2024」より
ちなみに2025年の開催期間もすでに決定しており(8月22〜24日)、この調子だとさらにビッグな「ANIME NYC」が期待できるので、日本からもニューヨーク観光と合わせてぜひ訪れてみてほしい。日本国内のアニメイベントとは一味違う体験ができることは間違いないだろう。
取材・文・写真/ナガタミユ

「ANIME NYC 2024」より
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