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ニューヨーク市内にある中所得者向け住宅3軒で、カビや害虫をはじめ、露出したくぎ・配線、崩壊した天井、危険な外壁など数多くの問題が見つかった。ニューヨーク州のトーマス・P・ディナポリ会計監査官の事務所が発表した報告書で明らかになったもので、160万ドルの「疑わしい支出」も浮き彫りになった。ゴッサミストが3日、伝えた。

ディナポリ氏は、マンハッタンのヨークヒル、クイーンズのアーバーン/ノーネック、スタテン島のアーリントンテラス/ノースショアの物件を調査。その後に出した声明で「この監査で明らかになった状況は、容認できない」と強調した。同時に、中所得者に手頃な家賃で物件を提供する「ミッチェル・ラマ・プログラム」に触れ「ニューヨークは、これらの建物の維持管理に資金が使われるよう努める必要がある」と述べた。
今回、調査対象となった3軒は、1955年に創設された同プログラムの対象物件だ。監査官によると、このプログラムで提供される建物は民間所有であるものの、市当局が監督する物件がニューヨーク市内に93カ所あり、計約4万7000戸(2月現在)に上るという。一方、3物件に関し財務書類の裏付けが不十分など計160万ドルの不正支出が浮かび上がった。
編集部のつぶやき「どれくらいの収入があれば?」
U.S. Census Bureau(アメリカ国勢調査局)とピューリサーチセンターの調べによれば、2024年におけるニューヨーク市の中流階級の収入平均は7万4694ドル。下限は4万9791ドル、上限は14万9388ドルだそうです。ニューヨークでゆとりのある生活をするためには最低でも15万ドル必要ってことですね。(泣AK)
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