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洪水で死者少なくとも29人
熱帯低気圧アイダ、トライステート襲撃

(Photo: ニューヨーク市長室のツイッター(@NYCMayorsOffice)より)
熱帯低気圧に変わったハリケーン「アイダ」が1日トライステートを襲い、少なくとも29人(NY時間9月2日午後2時55分現在)の死者を出すなど、甚大な被害をもたらした。同日、NBCニューヨークが報じた。
市内では1時間に6〜10インチ(約15〜25センチ)というゲリラ豪雨が洪水を引き起こし、女性4人、男性3人と2歳の男児が死亡。ニュージャージー州パサイック川の近くでは浸水した車の中から遺体が見つかっている。同州エリザベスのオークウッド・プラザ・アパートでは4人が死亡した。死因については確認中。ニュージャージー州マリカ・ヒルでは竜巻が発生。少なくとも家屋9棟が損壊した。
1日のセントラルパークの降水量は7.13インチ。1927年の3.84インチという記録を94年ぶりに塗り替えた。ニュージャージー州ニューアークでは8.41インチ。59年に記録した2.22インチを大幅に乗り越えた。ニューヨーク市内の地下鉄やニュージャージー・トランジット(NJT)などの公共交通機関も一時運転を見合わせた。空の便にも影響が出たほか、1日夜に予定されていたテニス全米オープンの試合が中止された。ニューヨーク州のホークル知事とニュージャージー州のマーフィー知事は緊急事態宣言を発令。連邦緊急事態管理局(FEMA)のクリスウェル局長は「北東部で広範囲にわたり被害を受けた」として状況の査定を開始すると発言した。



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