19人が焼死の大火事
ブロンクス区の大型アパート
ブロンクス区東181丁目の大型アパートで9日午前11時ごろ火災が発生。子ども9人を含む少なくとも19人が死亡する、過去数十年で最悪の大惨事に発展した。 10日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
火元は2階と3階にまたがったデュプレックス。住民がドアを開け放して逃げたため火勢が増し、煙がビル全体に広がった。ニューヨーク消防局(FDNY)の消防士約200人が消火作業にあたったが、すべての階で煙を吸って心肺停止の状態で人が倒れていたいう。60人以上が負傷。重症者は区内の5つの病院に搬送されており、犠牲者が増える可能性がある。原因などは調査中だが、アダムズ市長は「電気ストーブの故障が原因ではないか」と話している。 FDNYのニグロ局長は(火事で)逃げる際はドアを閉めるよう訴えた。
このビルは1972年に建てられ、総戸数は120戸。持ち主の広報担当者によると火災報知器や煙探知器に問題はなかったという。赤十字などが被災者の支援活動を行っている。市も現場近くのモンローカレッジ内に支援センターを設け、消息不明者の受付、当座の居所確保などを実施。義援金も受け付けている。
ブロンクスでは、2017年に同様の理由で13人が焼死する火事があったほか、1990年には非合法ナイトクラブ「ハッピーランド」放火事件で87人が亡くなっている。

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