
ニューヨークのグランド・セントラル・マディソン駅が、「世界で最も美しい旅客駅」として、ユネスコの「2024年ベルサイユインテリア部門」で表彰された。

◆ 2023年に開業したばかりの注目駅
2023年1月に開業したばかりの同駅は、マンハッタンとロングアイランドをつなぐ「ロングアイランド鉄道(LIRR)」の主要駅の1つ。コンコースの至るところにトイレやチケット販売機、またデジタルサイネージがある使い勝手の良さもポイントで、今後はショップやレストランなどの娯楽スポットもオープン予定だという。


そして、国定歴史建造物にも指定されているグランドセントラル駅の真下に相応しいその造りには、日本人アーティストの草間彌生やアメリカ人アーティストのキキ・スミスによる巨大な壁画のほか、ガブリエル・バルシア・コロンボ、ジョーダン・ブラウナー、レッド・ノーズ・スタジオによるデジタルアート作品や、国際写真センターが企画したポール・ファイファーの写真展示などもあり、アートの街ニューヨークを代表するような駅となっている。


◆「まさに最高の栄誉です」
今回、同駅が受賞したユネスコの「ヴェルサイユ賞」というのは、その地域の伝統性を反映し、革新的で創造的でありながらも環境に配慮した建造物に与えられる称号。同駅を所有するニューヨーク州都市交通局(MTA)の会長兼CEOのジャノ・リーバー氏は声明文の中で「グランド・セントラル・マディソン駅が世界クラスのターミナルであることは、開業当初からニューヨーカーは分かっていました。ベルサイユ賞インテリア賞を受賞したことは、まさに最高の栄誉です」と喜びを語っている。
◆ ミュージアムレベルの「駅巡り」
ニューヨークにはこのほかにも、アメリカ郵便公社(USPS)ニューヨーク本局を新駅舎としてリニューアルした「モイニハン・トレイン・ホール」(ペンステーション駅構内)やモダンアートと建築技術の融合が評価される「フルトンストリート」、また近未来空間のような巨大トンネルが特徴の「ハドソン・ヤード・ステーション」など尖った駅が点在しているので、「アートな駅巡り」をするだけでも、ミュージアムと同様の刺激が得られるだろう。


取材・文・写真/ナガタミユ
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