ニューヨークのブルックリンで誕生したクラフトSAKEブランド「Brooklyn Kura(ブルックリンクラ)」が、ついに日本国内で販売をスタートする。アメリカ初の本格クラフトSAKEとして注目されてきた同ブランド。そんな海外育ちのSAKEが、今度は「逆輸入」という形で日本にやってくる。

日本の老舗酒蔵「八海山」(本社:新潟県南魚沼市)とタッグを組み、2021年から共同で酒づくりを進めてきたBrooklyn Kura。今回日本に上陸するのは、アメリカ国内で作られた全3種のSAKEで、発売は4月14日から、オンラインおよび一部店舗で順次開始予定。
アメリカ産の米と水を使用し、ニューヨークで日本の技術を活かして醸造されたSAKEが、日本市場に登場するのは極めて珍しく、まさに、酒文化の逆輸入とも言える動きだ。
ニューヨークではここ数年、日本酒の人気が高まり続けており、街中では日本食レストランのみならず、多国籍料理とのペアリングやローカルなダイブバーでも取り扱われるなど、ニューヨーカーからの注目度も高まってきている。同ブランドはその先駆けとして、ニューヨークでのSAKEブームを牽引してきた。

そんな同ブランドが目指しているのは、「日常の食事に寄り添うSAKE」。八海山の仕込み水と同じく極軟水であるキャッツキル山地の天然水や、アメリカ産の山田錦・カルローズといった高品質な酒米を使って醸造している。
日本で発売されるラインナップは以下の3種
CATSKILLS(キャッツキル)
極軟水仕込みで、山田錦100%使用。上品で繊細、ほのかにバニラを思わせる味わいが特徴。
GRAND PRAIRIE(グランドプレーリー)
アメリカで最初に山田錦が栽培された土地の名を冠した1本。華やかな香りと軽やかな口当たり。

OCCIDENTAL(オクシデンタル)
ホップや赤ブドウ果汁を加えるという挑戦的なスタイル。ピンクがかった色味と柑橘の香りで、SAKEの新しい可能性を感じさせる。
海外で育った日本酒が、今度は日本でどんな存在感を放つのか。食卓に一味違う楽しみを求める人にとって、見逃せない1本になりそうだ。
文/ナガタミユ
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