日本発の子ども服ブランド「ミキハウス」。現在アメリカに2店舗を構える同ブランドが、そのうちの1店舗をフルリノベーション。3月中旬にクイーンズ・フラッシングにあるタングラム店がリニューアルオープンした。

◆ アメリカには2店舗、それぞれの特徴は?
1971年に大阪で創業。「子ども服といえばミキハウス」と、日本を代表する子どもブランドとして親しまれてきた同ブランド。最近ではアメリカをはじめとする海外での売れ行きも好調で、日本国外の実店舗は100店舗を突破。そのうちアメリカで展開されているのは、今回リニューアルオープンを果たしたタングラム店とプラザホテル店、どちらもニューヨークにある。
実は、後者のプラザホテル店も2024年10月にオープンしたばかり。「プラザホテル店はショールームのような、ミキハウスというブランドを体感していただく場所。土地柄もあり旅行者の方が多いのに比べ、今回リニューアルしたタングラム店は、すでにブランドを認知してくださっているファンの方が実際に商品を手に取り、試していただける場所になるのではないかと期待しています」こう語るのは、アメリカでマーチャンダイジングマネージャーを務める松下華代さん。

「コロナをきっかけに実店舗を閉め、オンラインに特化した時期もありましたが、お客さまからの『商品に触れたい』という声に応え、2024年3月にこちらのタングラム店をオープン。すると客単価はオンラインの約2倍になったりと、対面販売の重要さを感じましたね」
◆ アメリカでは「靴」が大人気
そんな気づきを最大限に生かした同店舗は、リニューアル前はショッピングモール側が準備した什器で店舗運営をしていたところ、商品棚やライト、店内のテーブルやソファなどの一式を同ブランドのデザイナーによって一新。ブランドイメージをよりダイレクトに感じられる空間を意識したという。
そして、アメリカのオンラインでの売り上げの8割を占めるという「靴」コーナーはさらに進化を遂げ、店舗の外からも靴のショーケースが見えるような造りとなり、店内では年齢のステージに合わせた製品配置が行われている。スタッフに子どもの年齢や特徴を伝え、相談に乗ってもらいながら買い物ができる2WAYの接客が叶う空間へとパワーアップした。
また、この店舗での新たな挑戦としては「ロゴ製品」を大きく打ち出し、さらなる認知拡大を狙っていくという。

「日本ではロゴ製品は売れるのですが、アメリカだとまだまだ。同シリーズをはじめ、同店舗はチャレンジ満載な空間となっています。オープンしてから約3週間、さっそくその甲斐あってか、これまで不調だったロゴ製品の大人バージョンが完売したりと、330ドルという決して安くはない価格ながらにも人気が出始めたりもしているので、これからもさまざまな施策を行いながら、お客さまに喜んでいただける空間を作っていきたいですね」
取材・文/ナガタミユ
写真提供/ミキハウス
ミキハウス タングラム店
住所
133-33 39th Ave C floor, Flushing, Queens
営業
11:00-19:00
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