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14日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が9日、ニューヨーク市ブルックリン区中部の低所得者層が多く暮らす地域に医療サービスや新しい雇用をもたらすための計画を発表したが、住民からは地域の高級化(ジェントリフィケーション)を懸念する声が上がっているという。
14億ドル(約1600億円)の予算をかけた計画「バイタル・ブルックリン」では、ブラウンズビル、イーストニューヨーク、ベッドフォード・スタイブサント、クラウンハイツなど、肥満や喘息の罹患率が州や市の平均を上回る地域の医療に7億ドル(約8千万円)を費やし、失業率の高いこれらの地域で7600の雇用を生み出すという。地域活性化や治安改善を歓迎する声がある一方、一部の住民はこれらの地域が高級化され、家賃が高騰してもともと住んでいる住民が追いやられ、物価の安い他地域への引越しを強いられるのではと懸念する。
イーストニューヨークに住む男性(28)は、以前住んでいたベッドフォード・スタイブサントの家賃高騰により引越しを余儀なくされたという。男性は、「ここも高級化されたら、われわれの住む場所がなくなる」と訴えた。

クラウンハイツ=2011年(photo: riduh)
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