2017年6月19日 NEWS DAILY CONTENTS

同性愛公表者が上訴裁判所判事に NY州で初めて、クオモ知事が指名

 【15日付WNYC】ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は、州上訴裁判所の判事に、同性愛者であることを公表している男性判事を初めて指名した。指名されたのは州高位裁判所控訴部のポール・ファインマン判事で、4月に任期途中で死去したシーラ・アブダス=サラーム判事の後任となる。
 上訴裁判所では、LGBTQ(性的少数者)に関連した訴訟を扱うことが多く、同性愛者の権利団体は知事に、同性愛者であることを公表している人物を同裁判所判事に指名することを求めていた。ファイマン判事は1981年にコロンビア大学で学士号を取得、85年にミネソタ大学法科大学院を卒業。人権擁護団体リチャード・C・フェイラLGBTQ委員会のメンバーで、2008年から11年までの間、国際LGBT判事協会の代表を、また15年には州高位裁判所判事協会の代表を務めた。
 知事は同判事について、「州上訴裁判所をパワーアップする類いまれな人材」と称賛。同性愛者であることを公表しているブラッド・ホイルマン州上院議員(民主)も、「歴史的に重要で素晴らしい候補者」と期待を寄せた。同判事が正式に任命されるには、州議会上院の承認が必要となる。

マンハッタン区にあるニューヨーク州上訴裁判所庁舎(photo: Beyond My Ken)

マンハッタン区にあるニューヨーク州上訴裁判所庁舎(photo: Beyond My Ken)

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