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ニューヨーク市の地下鉄で、走行区間での電話回線開通に向けた試験運用が行われることが分かった。米通信大手のAT&TおよびT-Mobileの電話回線が対象となる。
試験運用は地下鉄駅での電話回線やWi-Fi回線の設置を行っているトランジット・ワイヤレス社が実施するもので、A、C、E線の14丁目駅〜23丁目駅間で5月後半から行われる見通し。今回の試みは、0.5マイル以下の短距離トンネルでの回線提供が目的となる。
トランジット・ワイヤレス社のビル・ベイン代表によれば、試験運用が成功した場合、1〜2カ月かけて乗客に回線を実際に利用してもらい、電波の品質を確認する。その後、ニューヨーク州都市交通局(MTA)との間で本格導入に向けた話し合いを行う予定で、順調に進めば2014年中には走行区間での電話回線利用が可能になるとしている。
地下鉄での携帯電話の利用はニューヨーク市の地下鉄利用者が長年待ち望んでいるサービスで、べイン代表は「実現すれば、洗練されたソリューションを提供できる」としている。
一方で、地下鉄内で他の通信回線を妨害しないシステムの構築や、トンネル内の環境に耐える設備の確立など、実用に向けた課題は多い。
なお、今回の試みにWi-Fi回線の接続試験が含まれるかどうかは明らかになっていない。
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