2025年5月21日 NEWS DAILY CONTENTS

アメリカの大卒で最も収入が少ない「学部」とは? 就職に有利なイメージとは異なる現実

ニューヨーク連邦準備銀行の最近のデータによると、大学時代に「教育」「社会福祉」「芸術」を専攻していた卒業生は、入社5年以内の年間収入の中央値が最も低いグループに属することが分かった。Fortuneが19日、伝えた。

写真はイメージ(photo: Unsplash / Joshua Hoehne)

大卒の若手のうち、収入が最も低かったのは外国語専攻の卒業生で、年間収入の中央値は4万ドルだった。就職に有利なイメージのある外国語専攻だが、公共サービスや翻訳などの低給与の職に就く傾向があるという。次いで、一般社会科学専攻が4万1000ドル、パフォーミングアーツ専攻が4万1190ドルでこれに続いた。人類学と幼児教育、生活科学、一般教育、広範囲にわたる生物化学、社会福祉、神学と宗教の卒業生は、それぞれ4万2000ドルで、5位に並んだ。

これらの専攻卒が中堅職位に昇進しても、技術系専攻の同年代と比べ給与は低いままだ。中堅社員の収入中央値は、幼児教育が4万9000ドルと最も低く、小学校教育(5万3000ドル)、社会福祉(5万4000ドル)、一般教育(5万5000ドル)、特別支援教育 (5万5000ドル)、中等教育(5万8000ドル)、神学と宗教(6万ドル)、広範囲にわたる教育 (6万ドル)、生活科学(6万2000ドル)、保健サービス(6万5000ドル)などが“稼げない”専攻だ。

一方、工学やコンピュータサイエンスなどのSTEM分野を専攻した学生は、高い給与を得ている。

                       
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