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NY市保健精神衛生局が掲げる広告
ニューヨーク市保健精神衛生局は3日、清涼飲料水に大量に含まれる糖分の危険性を市民に伝える新しい広告の使用を開始した。これは「ポアリング・オン・ザ・パウンズ・キャンペーン」の一環で、6月中、バスの車体広告やテレビのコマーシャルを使って宣伝される。
対象となる清涼飲料水はフルーツ味の甘味飲料、栄養ドリンク、加糖された紅茶、スポーツドリンクなど。これらは一見、健康的なイメージだが、炭酸飲料と同様に大量の糖分が含まれており、肥満や2型糖尿病、重篤な合併症を引き起こす原因となる。
広告ではこのような飲料の代わりに、水や炭酸水、無脂肪牛乳、新鮮な果物などを摂るよう呼び掛けている。
同局のトーマス・ファーリー局長によると、20オンス(630ミリリットル)のレモネードには、一般的な清涼飲料水よりも多い約67グラムの砂糖が含まれ、260カロリーもあるという。また、市の地域健康調査の結果によると、市内で最も肥満率の高い10地域のうち9地域は、清涼飲料水の消費量でもトップだった。
市では2011年、約65万人の糖尿病患者が報告されており、02年から約20万人も増加している。また、疾患に気付いていない市民が約23万人いると考えられている。
糖尿病は、失明、心臓病、腎障害などを引き起こす要因のひとつとして認知されている。
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